いい感じだった。




「チェンソーマン」のエンディング主題歌は毎回曲もアーティストも変わっているのですが、この手の毎話変わる系は多少良いくらいではなかなかそれぞれの曲、印象に残りづらいんですよね、1回しか聴かないので。(第7話の「ちゅ、多様性。」みたいにネタ的にインパクトあったやつもありましたけど)


その中でもこの第10話のPEOPLE 1の「DOGLAND」は一発で心掴まれました。サビが超強烈。


最近めっきり音楽を買わなくなった(今年は何年か前に出た財津和夫さんのベストを買った以外同人系の音源をいくつか買った程度)僕でも即買っちゃうくらいよかったのでおすすめです。今年リリースされた曲の初聴きのインパクトとしては個人的にダントツ。


ただ、フルもフルでいいんですけど、フル聴くと盛り上がりどころを息つく日まもなく畳み掛けるTVサイズ版の曲の構成めちゃくちゃ秀逸だったなとも思いました。有り体に言えばエモい。フルはサビのあと1回1回休憩入る感じですからね、感情の起伏的に。


とはいえ、ここまでエモいいと他の曲も気になるということで、このすこぶる検索性の悪そうなバンド名のバンドであるPEOPLE 1の他の曲も気になるなということであれこれ漁ってみました。



「DOGLAND」に近いテイストだとこの「銃の部品」というのがよかったのでよかったです。





かっこよ。



ただ、こういうテイストの曲、他にも若干近い系統としては怪獣とかもあるんですが、意外とこういう系統の曲は少ないです。


「銃の部品」のあとにリリースした曲がこの「YOUNG TOWN」なんですが、





それぞれの曲をそれぞれ聴いて同じバンドだと思うこと無理過ぎる。なんだこの振り幅は。



音楽に関する褒め言葉として「いろんなジャンルの曲が楽しめる」とか「方向性が幅広い」とかあったりしますが、僕はこの辺りって一概に褒め言葉とは言えないとも思っていて、いろんな方向性混じると一貫した世界観を持つことでの説得力も失われちゃうと思うんですよね。ディズニーランドに鬼滅の刃のキャラクターがいたらある意味「夢の国」かもしれませんが今までの「夢の国」ではなくなりますよね。(まあどっちが好きかは人それぞれだと思いますが)


その辺りは職業作家的なタイプとシンガーソングライター的なタイプでも分かれると思いますが、職業作家的な器用な方々はどうしても「DOGLAND」とか「銃の部品」みたいな良い意味で下品な、荒々しいかっこよさは作れないと思うんですよね。もっと整った構成やサウンドになっちゃう。


一方で「DOGLAND」とか「銃の部品」みたいな曲を作れちゃうタイプの方々は職業作家的な洗練された曲は作れないはずなんですよ。そう、「YOUNG TOWN」みたいな。……あれ? なんで作れてるの??


まあPEOPLE 1はボーカルがDeuさんとItoさんの2人いるようなのでそれで使い分けてるのか、とも思ったのですが、曲は全曲作詞・作曲Deuさんが作っているみたいなんですよね。天に二物を与えられたかゴーストライターがいるかドラッグキメてるかのどれかですね。



とりあえずもう少しでAmazonから届くであろうPEOPLE 1の1stフルアルバム『PEOPLE』を聴いてみるのがたのしみです。

そして「DOGLAND」含む「銃の部品」以降の曲が収録されるであろう2ndフルアルバムがすごくたのしみです。アルバムのタイトルが『PEOPLE 2』とかになって買い間違える人が続出するのかに注目です。